投資の断捨離術 ~投資初心者を卒業するために、やめた方がいい18のこと~
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本文中【はじめに】より引用
投資について世間で広く流布されていて、特に投資の初心者の人に「投資で利益を出すために、○○ということをした方が良い!」と信じられていることがいくつもあります。
ですが、個人的にはそれら「投資で利益を出すためにした方が良いと言われていること」の大半については「それって投資で利益を出すためにはむしろ逆効果になるだろうから、やめた方がいいんじゃない?」と思っています。
つまりはそれらの大半は「投資で利益を出すにおいては余計なこと」で、むしろそういった「余計なこと」を省いていった方が個々人の投資のパフォーマンスは改善すると考えています。
ただ、注意して頂きたいのは本書で述べられていることは「現時点の投資パフォーマンスをプラスに引き上げたり、更なるプラスを付加すること」ではなく「現時点のマイナスの投資のパフォーマンスを±0%に近づけること」であるということです。
というのも、前者にあたる「現時点の投資パフォーマンスをプラスに引き上げたり、更なるプラスを付加すること」については僕自身日々試行錯誤しながら模索中なのである程度の確信を持って読者の方にお伝えすることは出来ないのですが、後者にあたる「現時点のマイナスの投資のパフォーマンスを±0%に近づけること」についてはある程度の確信を持って読者の方にお伝えすることが出来ると考えたため、その内容をまとめて本として出版することにしたからです。
なので「自分の現状の投資パフォーマンスはもうプラスだから問題ない」という方にとっては特に何の足しにもならない可能性がありますが、「自分の現状の投資パフォーマンスはあんまり良くないから少しでも改善したい」という方にとっては少なからずお役に立てると思いますし、本書を読んで「今まで意味があると思ってやっていたけどやっぱり無駄だと思ったからやめた」ということが実際にあれば、そのやめた行動を継続することによる余計なコストや潜在的な損失がなくなるのでその金額分で本書の購入代金である「300円(税込み)」は充分にペイ出来ると考えています。
何にせよ本書を読んで何がしかの発見があったら幸いですし、目次を見て気になった箇所だけチラチラっと読むだけならスキマ時間で出来ると思うので、肩の力を抜いて気楽に読んで頂けたらと思います。
【目次】
やめた方がいいこと その1
「○○万円を○○億円にした○○投資法」みたいな本を読む
やめた方がいいこと その2
「自分は株式投資について詳しい」と自称している人にアドバイスを求める
やめた方がいいこと その3
証券会社の営業orファイナンシャルプランナーに投資について相談する
やめた方がいいこと その4
投資セミナーを受講するor投資スクールに通うor投資の情報教材を買うor投資メルマガを購読する
やめた方がいいこと その5
経済ニュース番組・株に関する新聞・株に関する雑誌を見る
やめた方がいいこと その6
SNSでの注目銘柄のチェック
やめた方がいいこと その7
決算書を読んで「素晴らしい銘柄」を探す
やめた方がいいこと その8
テクニカル指標を使って株価動向を分析する
やめた方がいいこと その9
リターンの目標を立てる
やめた方がいいこと その10
配当or株主優待を目的に投資をする
やめた方がいいこと その11
過去のリターンが良かったものに投資をする
やめた方がいいこと その12
「マスメディア(テレビ・新聞・雑誌)で取り上げられていたから」「SNSで話題に上がっていたから」「有名投資家が投資していたから」「経営者の人柄が良いから」「会社や商品のイメージが良いから」「有名企業だから」などの理由で投資する
やめた方がいいこと その13
「アメリカ株や世界株のインデックスファンドに投資しておけば安心」と思い込む
やめた方がいいこと その14
資金を単一銘柄に一気に投下する
やめた方がいいこと その15
短期間で多くの利益を得ようとする
やめた方がいいこと その16
「過去の取引での損失を取り返そう」と思って取引する
やめた方がいいこと その17
塩漬け株を買い値まで戻ってくるまで持ち続ける
やめた方がいいこと その18
目標株価&損切り株価を決める
[著者プロフィール]
フクタタカユキ
1990年愛知県生まれ。早稲田大学文学部卒。
フクタパートナーズ代表。投機家。
専門は日本国内の株式・ETF・先物・オプション。
国内大手証券会社にてリテール営業に従事したのちに独立し、フクタパートナーズを設立。
近著に『結婚したいなら、感情を消しなさい~妙齢女子の恋愛を確率と行動経済学でぶった斬る~』『投資ガチ勢のアクティブファンドの選び方』などがある。